アメリカ南部里帰り記 5 ~進化する中小都市~
年明けから始まった里帰り記
今回はDowntownのレポートから
サウスカロライナ州グリーンビル市
人口30万人ほどの中堅都市
東海岸の北と南を結ぶ主要FWY85号線沿いに位置する街
東海岸最大の港チャールストンからも約3時間半
北へのアクセスもよく
古くからコットンミル産業(コットンの加工
50~70年代はファブリック工場
で栄えてきた
第1次産業中心の地方都市
しかし70~80年代始めは
工場が安い工賃で生産できる中国へ移動
工場は次々に廃止され
Downtownも廃屋が多くなり
夫が子供のころはずいぶん寂れていたそうな
転機がおとずれたのは80年代後半
ヨーロッパからの物資が届くチャールストンから比較的近いことから
ヨーロッパの車メーカーが次々と
グリーンビルへ進出
ダウンダウンにHilton Hotelができたのを発端として
市と民間がいっしょになって
ダウンタウン改造計画
空き工場をOfficeに改造したり
街路樹を整備したり
約20年で見違えるような街になりました
正確に言うと賑わいが帰ってきたんですね
南部というとド田舎というイメージ
そう思ってくると
目からうろこ!おしゃれじゃん!!
クラシックな建物に歴史の重みを感じます
工場跡を改造したOffice
2Kmほどあるメインストリートには建物をそのまま残した町並みがあり
お土産やさんやレストラン
平日でも人がにぎわう観光地となっています
廃屋利用のレストラン
ここ10年ほどはとくに発達がめざましく
メインストリート裏にある大きな滝を整備
Waterfall Parkとしてトレイルの整備
市民の憩いの場となっています
自然と街が共生する
地方都市ならではの景観
もともと昔の建物は頑丈ということもあるのですが
昔の建物を利用しているというところに大きな価値があるように思います
100年前の写真とほとんど変わらないんですよ
街づくりを考えるときに
まず街全体を考える
いくら新しいビルをたてても景観にそぐわなければ
それはNG
そういう美意識が南部の人は強いような気がします
これは日本の街づくりを考えるときに是非見習って欲しいところ
青い空を見上げながら茶色レンガのビルが映える
そうだな、こだわりやプライドって
大事だよなあと改めて思ったのでした
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