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クローバーのLife is cozy

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繕い裁つ人



やっと、日本に到着です

長かった飛行時間


どうも、わたしは寝ることに神経質なたちで

乗り物で眠ることができない上


しかも胃も弱いときてるから



飛行機のなかの12じかんほどは、

水しか飲まず

目がぎんぎん


そんな過酷な機内の楽しみといえば

映画


今回も3作品見ちゃいました


その中のひとつ

繕い裁つ人


繕い裁つ人_c0327528_07301157.jpg



ミニシアター系の地味な映画ではあるのですが


なんだか、ジブリのような

ちょっと懐かしい映画でした


主人公は、洋裁を生業とする独身女性


おばあちゃんから受け継いだ洋裁店を

頑なに守っている


現代からみると夢のような

シュチュエーション


高台の洋風な建物

昭和の香りの店内

こんな風景は今の日本でみられない


でも昭和生まれのわたしにとっては

懐かしい風景


わたしが物心着いた頃から

うちの母は自宅で洋服を作る仕事をしていました


保育園や学校から帰ると

すぐに母親の作業場に行って

宿題やらオヤツを食べたりしたものです



そこには映画のように近所の人たちが

オーダーしに来て、採寸したり

仮縫いしたり

世間話をして帰っていく


当然、わたしの着る服は全部母の手づくり

セーラー服に至るまで

全部オートクチュールだったんです


でも当時はいやでいやで、みんなかっこいい流行りの

既製品をきているのにわたしだけかっこ悪い!


母はもともと実用的な人で

機能的な服しかつくってくれなくて


赤毛のアンのように膨らんだ袖にいつも

憧れを抱いていました(笑)


この映画は夢のような店でありながら

わたしの小さかった昭和40年代には

たしかに幾つか存在していて


小さな田舎街でも布や洋裁用品を

買うことができました


新しい布を母とみにいって

変わった生地に見とれたり

どんなワンピースに仕上がるのか

ワクワクしたり



そんな大昔のことをなつかしく

思い出しながら鑑賞しました



だんだんと日本も豊かになって物があふれて

わたしが小学校高学年に

なる頃には

注文に来る人も少なくなり


母は洋裁では生計が立ちいかなくなって

外に働きにでていくことになりました


母がいつも


最近は安くて洒落た服が買えるけん

高いお金だして

寸法測って、仮縫いしたりして

出来上がりをのんびり待つ人なんて

おらんなったんよ


なんでもそうなのですが

ネットを開けばすぐさま、買い物できて

流行りがわかって

服も使い捨てのように

買うことができる


母のように、洋裁店で見習いからはたらいて

やっと一人前になっても

食べてはいけない世の中になってる


お花の世界もそう、ちょっと習って

少しセンスがあれば見よう見まねで

商売ができたりする



時代は変わっていくんだよ

といわれれば、それまでですが


職人さんにプライドがあり

また、皆が職人さんをリスペクトしていた

時代が眩しくて、懐かしくて

愛おしい


どこの国でもそうですが、そういったスキルを

持っている人が

安心して暮らせるようなシステムであって欲しいなあ


人を騙すのがうまい人が儲ける社会じゃ

なくってね









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by cloversdesign | 2015-08-21 07:40 | つぶやき